【電気工事士の基礎】工事材料 ケーブルラック

ケーブルラックは、分電盤や配電盤から出る大量のケーブルをラックの上に乗せて
敷設するためにも使用されています。
鉄道のプラットホームやトンネルで天井を見上げると図のように多くのケーブルや
電線がケーブルラックに乗せられて走り回っている姿をよく見かけます。

また、電気室や機械室等から上下階への渡り部分、分電盤や動力制御盤の立ち上り、
ケーブル配線が特に集中する場所等でも使われています。
一幅の広い幹線用のラックから幅の狭い支線用のラックまで各種サイズのケーブルラックが
用意されています。


【ケーブルラックの構成と材質】
縦の親桁と親桁間にわたした子桁から構成された、はしごの形をしているのが
ケーブルラックの基本形状です。
材質には鋼製、ステンレス製、アルミ製等の金属製とFRP等の合成樹脂製があります。

 

【図】ケーブルラックの使用例(上)とはしご形ラック(下)



【立ち上り施工用ケーブルラック】
ケーブルを配電盤の上面より立ち上げて施工したり、階をまたいで施工するときに使う
ケーブルラックです。
図に示すのは両面に施工できる立ち上り施工用ケーブルラックです。

【図】立ち上り施工用両面ラックの例

2022年12月06日