「牛に引かれて善光寺詣り」ということわざがあります。
これは「思いがけないことが縁で、よい方に導かれること」という意味です。
昔、神仏を信仰する心のない老婆が信濃国に住んでいた。
ある日、老婆が川で布を干していると、一頭の牛が現れ、
その布を角に引っ掛けて走り去っていき、
慌てて追いかけていった先が善光寺だった。
牛を見失った老婆が本堂で寝ていると、夢枕に如来様が現れ、
不信心をさとされ、老婆は心を入れ替えた。
という話がことわざの由来となっています。
ただ、牛が布を引っ掛けて走り去っただけのように思えますが、
そのできごとが人生を変える大きなきっかけになったのです。
例えば、見知らぬ単語を目にして、何気なくWebで検索してみたところ、
検索結果に気になる記事が見つかり、想定外の情報を得ることもあるでしょう。
これも些細なことがきっかけで巡りあえた結果と言えます。
世の中、思わぬ出会いやできごとがきっかけで、
人生が大きく変わることも少なくありません。
想定外のことに遭遇したとき、これは何かのきっかけなのではないのか
何か大きな意味があるのではないのか、を考えてみましょう。
そうすることで新たな可能性を見いだせるかもしれません。