管と管、管とボックスの接続、配電盤等の設備に沿って、管等現場の状況に対応し
曲線を持たせて柔軟に施工することのできる可とう性を持っているのが可とう電線管
です。
合成樹脂製と金属製の可とう電線管があります。
合成樹脂製可とう電線管も金属製可とう電線管もナイフを使って手際よく現場で
切断できるので作業性も良好です。
【合成樹脂製可とう電線管】
図に合成樹脂製可とう電線管の分類を示します。
PF管は自己消火性があるので露出配線に使われます。
CD管は自己消火性がないのでコンクリートの埋め込み配管に使われています。
収納する電線の太さと本数から管の太さを求める基準を表に示します。
【図】合成樹脂製可とう電線管の分類
【表】合成樹脂製可とう電線管の選定
可とう電線管は支持間隔を大きくとり過ぎるとたわみが大きくなり、
電線・ケーブルの入線が困難になります。
また、たわみが大きいと施工の見栄えが悪くなるため支持間隔を1m以下としています。
【PF管(PlasticFlexible conduit)】
耐燃性のある合成樹脂製の可とう管です。
単層構造のPFSと複層構造のPFDがあります。
図、表にPF管の外観と寸法を示します。
【図】PF管の外観
【表】PF管の寸法
【CD管(Combined Duct)】
耐燃性のない合成樹脂製の可とう管です。
オレンジ色に着色されているのでPF管と区別が容易にできます。
図、表にCD管の外観と寸法を示します。